島津製作所は9月28日、東北大学が10月1日に仙台市の青葉山、星陵両キャンパスに拠点を置く「異分野融合計測イノベーションセンター」(CICMI:Center for Interdisciplinary Collaboration in Measurement Innovation)に参画すると発表した。両者はこれまで、共同研究や共創研究所などで協働しており、引き続き産学連携かつ異分野融合を促す拠点で研究成果を社会実装していく。共同研究期間は10月から2031年9月までの5年間で、両者が資金を拠出する。
同センターは、分析計測プロセスの高度化を目指した研究開発、分析計測技術を活用した健康に関わる医薬・農学領域における応用研究、ならびに高度研究人材の育成を推進することを目的として設立される。
主な研究テーマは、同社エグゼクティブ・リサーチフェローの田中耕一氏が2002年にノーベル化学賞を受賞した「ソフトレーザー脱離イオン化法」を基礎とする質量分析技術の大幅な高度化と、同技術の前処理で使用するMEMS(微小電気機械システム)の開発となっている。並行して質量分析技術のヘルスケアやグリーン領域におけるアプリケーション(分析用途)の開拓および深耕を図っていく。
田中氏は、同社の研究者として共同研究を推進するだけでなく、東北大の国際卓越教授に就任し、博士課程学生への講義や若手研究者への助言など、人材の育成に努める。
島津製作所と東北大は、長らく様々な共同研究に取り組んでおり、12年には高速度ビデオカメラに用いる高速CMOSイメージセンサ「FTCMOS」を開発している。24年に開所した「島津製作所×東北大学 超硫黄生命科学共創研究所」では、早期診断技術や治療効果の予測、医薬品・機能性食品開発が期待される超硫黄分子の解析技術を研究し、成果を挙げている。
また、東北大の卒業生である田中氏は、02年に同大から名誉博士号を授与され、03年から14年まで大学院工学研究科の客員教授を務めている。
東北大は、世界最高水準の成果を社会に還元できる大学を文部科学省が認定する「国際卓越研究大学」の第1号に24年に選ばれている。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499























