コニカミノルタジャパンは10月27日、今年度内に多言語コミュニケーション支援サービス「KOTOBAL(コトバル)」に、既存の固定電話機を活用したAI電話通訳サービスの提供を開始すると発表した。同サービスは、現在利用している受話器付き固定電話機に専用アダプタを接続し、パソコンのブラウザと連携することで、電話相手との会話を双方向で通訳する。電話機や電話番号、電話回線を変更することなく導入できるため、現在の電話運用を維持したまま多言語(英語・中国語・韓国語)による電話応対を実現する。現在、複数の宿泊施設でトライアル運用を実施している。
宿泊施設や自治体、医療機関などでは、依然として固定電話機が重要なコミュニケーション手段として利用されている。こうした現場での外国語による問い合わせも増えており、電話をかける利用者にアプリのインストールや特別な操作を求めることが難しい場面もある。
また、固定電話での多言語対応を実現しようとすると、電話機の入れ替えや電話番号の変更などが必要となる場合もあり、導入コストや運用変更が多言語対応を進める上での障壁となっている。
同社は今回、こうした課題に対し、既存の電話機を入れ替えることなく専用アダプタを接続するだけで利用できるAI電話通訳サービスを提供することで、固定電話を利用する現場の多言語コミュニケーションを支援し、外国人利用者と受け入れ側双方にとって円滑な電話応対ができるようにした。
「KOTOBAL」のAI電話通訳サービスの特長としては、既存の電話環境をそのまま活用できることが挙げられる。現在利用中の受話器付き固定電話機に専用アダプタを接続するだけで利用でき、電話機の買い替えや電話番号の変更、専用回線の導入、通話転送などは不要となっている。
また、外国語が得意でなくてもスムーズな電話応対が実現している。電話相手が話した英語・中国語・韓国語をAIが日本語に通訳し、ブラウザ上に表示する。また、スタッフが話した日本語は相手の言語に通訳され、音声で伝えられる。通訳内容は画面上で確認できるため、外国語に不慣れなスタッフでも内容を確認しながら安心して電話応対できる。
さらに、通訳履歴を残し、引き継ぎや情報共有を効率化が図れる。通訳内容の通話履歴を記録として残せるため、対応内容の確認や引き継ぎ、スタッフ間の情報共有に活用できる。代表電話や予約電話、客室からの内線など、様々な外国語による電話応対の効率化とサービス品質の向上に貢献する。
トライアル導入施設からは、「これまでは外国語での電話対応にスタッフが不安を感じることもありましたが、落ち着いて対応できるようになりました。お客様にも母国語で気軽にお問い合わせいただけるため、スムーズなコミュニケーションにつながっています。スタッフとお客様双方の満足度向上に寄与するサービスとして期待しています」との声が寄せされている。
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