市販薬で初めてATP配合、「パニオンコーワ錠」発売 興和新薬

2006年10月18日 (水)

興和新薬の「パニオンコーワ錠」
興和新薬の「パニオンコーワ錠」

 興和新薬は今月から、市販薬で初めてATP(アデノシン三リン酸二ナトリウム)を配合したエネルギー代謝改善薬「パニオンコーワ錠」を新発売した。ATPは体内で血流を増加させて代謝を活性化し、ビタミンB類と協力して低下した細胞のエネルギー産生を高める優れた作用がある。同品はATPのほか4種類のビタミンB類を配合しており、年齢や体調の変調等による身体の不快症状や蓄積した疲れを改善する。

 ATPは高エネルギーリン酸化合物で、細胞中のミトコンドリア内などで糖質や脂質などの栄養素から産生される。薬剤として投与すると血管に存在するレセプターに作用し、血流を増加させ、代謝機能を活性化する。「パニオンコーワ錠」は、ATPと4種のビタミンB類(B1、B2、B6、B12)を同時配合しているのが特徴で、低下した細胞のエネルギー産生を高めることで年齢や体の変調などによる手足のしびれ、だるさ、立ちくらみ、心悸亢進、食欲不振、むくみといった不快症状、毎日の蓄積した疲労に優れた改善効果を発揮する。

 成人(15歳以上)1回1錠を1日3回服用する。税込み希望小売価格は90錠3675円、120錠4410円、150錠5040円。

 労働経済白書等では近年、男女とも若年層では週35時間未満の短時間労働者が増加する一方で、男性壮年層では週60時間以上の長時間労働が増加していること、また壮年層では仕事量の多さや責任が重すぎることでストレスを感じる人が多いなど、身体や精神の疲れを感じさせる労働を余儀なくされている傾向がうかがえる。

 同社ではこうした壮年層を中心に、店頭や広告面で肉体疲労や身体の不調を改善する効果を積極的にアピールしていく考え。



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