【新製品】世界初の透過型NIR採用‐錠剤全数検査装置を発売 アンリツ

2026年02月13日 (金)

 アンリツは、透過型のNIR(近赤外線分光法)を用いて錠剤内部を非破壊で全数検査するNIR錠剤検査装置「Ariphas(アリファス)」を3日に発売した。同社によると、同装置は近赤外線が錠剤内部を透過する方式のNIR技術を採用した全数検査装置として世界初の製品となる。

 医薬品製造における錠剤の品質評価では、サンプリングによる破壊検査が主流だが、この方法は偶発的に起きる成分のバラツキや異物混入、外観では成分の違いが判別できない異種錠剤の混入リスクを完全に排除できない点が課題とされる。

 また、これまでにも近赤外線を錠剤に当てて非破壊で検査する装置自体は存在したが、反射光を分光分析する「拡散反射法」が中心で、測定領域は錠剤の表層数ミリに限られ、内部の状態までは確認できなかった。

 これに対し、アリファスは、照射した近赤外線が錠剤内部で拡散し錠剤全面を透過する「透過法」を採用。透過した光の波長を同装置の受光部で測定し、高精度で成分を判別する。基準から外れた波長を検出することで、成分量の異なる錠剤や異物混入を確認できる。錠剤内部に混入した毛髪や虫などの生物由来異物の検出も可能だ。

 同装置の処理能力は1時間に最大25万錠。供給部から投入された錠剤を規則的に並べ、1錠ずつ吸着して光学測定部へ送り込み、測定結果に基づき良品と不良品に選別するまでの一連の工程を装置内で途切れなく連携させている。1錠当たり11ミリ秒の短時間で光学測定と良否判定を行う。

 現在主流のサンプリング破壊検査の場合、生産ラインから一部の錠剤のみをサンプリングして別工程で検査を行う必要があるが、同装置では、錠剤の生産工程内で連続的に検査を行える。

 同装置は、医薬品の品質向上に加えて、人手不足に悩む製造現場の省力化にも貢献することが期待される。



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