日本病院薬剤師会は、新たに「医療安全管理者養成のための研修会」を開催することにした。実施は今年度中の予定だが、具体的な日程等は未定。
今年度の診療報酬改定により、医療安全管理者を専従配置した場合に入院基本料を評価する「医療安全管理加算」が新設された。医療安全管理者となるためには、事故事例の要因分析などに関する専門的研修を、5日間もしくは40時間以上受ける必要がある。
このため日病薬は、今年度内に延べ5日間の研修会を東京で開催することにしたもの。医療事故の過半数が医薬品投与に関連する事例であり、薬剤師が「医療安全管理者」として、医療機関で患者の安全管理に取り組む意義は大きい。同時に職能拡大にもつながることも期待される。
研修会は、5日間連続で開催することが望ましいとされているが、業務の関係から、現実には困難な面もあることから、3回に分割して実施する予定。研修内容に関して、主担当の土屋文人常務理事は、「がん専門薬剤師制度の研修会などに関連する事項も、受講内容に当てはめていく」と、柔軟に対応する意向を示している。