
ゼリア新薬は17日から、スイッチOTCのH2ブロッカー胃腸薬「アシノンZ胃腸内服液」と「アシノンZ錠」(いずれも第1類医薬品)を新発売した。同社の医療用医薬品「アシノン錠」の成分であるニザチジンをOTC薬に転用したもので、2005年6月に発売した「アシノンZ」のシリーズ品。従来品の「アシノンZ」はカプセル剤で、今回新たに内服液、錠剤を加え、3剤形をラインナップし、胃腸薬「アシノンZ」シリーズの強化を図った。
ゼリアが発売する医療用の胃・十二指腸潰瘍、胃炎治療剤「アシノン錠75mg、150mg」の成分ニザチジンは、米国イーライリリーで創製されたH2受容体拮抗剤(H2ブロッカー)で、世界80カ国以上で医療用医薬品として販売されている。
同成分を配合した「アシノンZ」シリーズは、胃粘膜壁細胞のH2受容体を遮断して、胃酸の分泌を抑える胃酸分泌抑制作用に加え、弱った胃の運動を促進し、胃痛・胸やけだけでなく、胃もたれも改善する。また、食道下部の筋圧を上げ、胃酸が食道に逆流することを抑制し、さらに唾液の分泌に関与することで、胸やけ・むかつき・胃痛といった胃の不快な症状の改善に、優れた効果を発揮する。
新たに加わった「アシノンZ胃腸内服液」は、アセロラ風味の30mLドリンクタイプ。成人(15歳以上、80歳未満)1回1瓶を、1日2回まで服用する。税込み希望小売価格は30mL×3本入り980円。「アシノンZ錠」は、小粒で服用しやすい錠剤で、成人1回1錠を、1日2回まで服用する。6錠入り880円、12錠入り1380円。
ゼリア新薬では「アシノンZ」シリーズのほか、「ストマーゼ顆粒」「ストマクールA細粒」「カンイ錠」「ストマオフ糖衣錠」「ゼリア健胃内服液」などの胃腸薬群を有している。同社では「ストレスなどにより、胃が重い、胃の働きが落ちていると感じている人が増えている。OTC胃腸薬の購入目的の上位にも、胃もたれの改善が挙げられている」として、服用シーンに合わせて選択できる「アシノンZ」シリーズを筆頭に、胃腸薬カテゴリーの拡売に注力していく。