
ライオンは5日から、六つの天然植物由来成分を配合するなど、生薬の作用で歯槽膿漏を防ぐ薬用歯磨「ハイテクト生薬の恵み」(医薬部外品)を新発売する。血流促進成分とオウバク由来薬用成分を配合し、歯肉炎・歯槽膿漏予防の薬用歯磨として好評の「ハイテクト」に、新たに抗炎症成分や収れん成分、保湿成分を加えるなど、大きく改良した。
新たに配合したのは、歯ぐきの腫れ・炎症を防ぐ「カンゾウ由来薬用成分」、天然植物由来の二つの収れん成分(ローズマリーエキス、セージエキス)、二つの保湿成分(オウゴンエキス、ニンジンエキス)で、従来品にも配合していた「オウバク由来薬用成分」と合わせ、六つの天然植物由来成分が配合されているのが特徴。
血流促進成分(ビタミンE)が歯ぐきに浸透し、血液のめぐりを促進して新陳代謝を高め、歯肉を活性化して歯肉炎・歯槽膿漏を予防する。オウバク・カンゾウの生薬成分と、トラネキサム酸の三つの抗炎症成分が、歯ぐきを引き締めて腫れや炎症、出血を防ぐ。歯質を強化して虫歯の発生と進行を防ぐモノフルオロリン酸ナトリウム(フッ素イオン)も配合した。
ユーカリハーブをイメージした、歯ぐきの引き締め感のあるハーブミントの香味を採用し、六つの天然植物由来成分を分かりやすく伝えるイラスト入りのパッケージとしている。90g入りで、価格はオープン。
最近では、OTC医薬品分野でも漢方薬製品が伸びており、天然・生薬へのニーズが高まっている。ライオンが行った調査でも、オーラルケア分野では、歯肉炎・歯槽膿漏予防歯磨の使用者は、「自然・天然成分配合の商品」や「生薬・漢方成分配合の商品」を高く望んでいることが示された。そのため、“生薬”を前面に打ち出したネーミングとし、特に40~50代で歯のトラブル予防に高い意識を持っている層に、製品特徴をアピールしていく。