◆内藤記念くすり博物館の「江戸に学ぶからだと養生」をテーマとした企画展に足を踏み入れる機会があった。来年3月まで、江戸時代の蘭学関係、解剖図、医学翻訳書や養生書など多数の資料が展示されている。これらから、当時の人々が身体や健康についてどのように考え、また身体をいたわり長生きするために、どのようなことを行っていたのかがうかがい知ることができる
◆18~19世紀の日本は、蘭学からもたらされた知識や情報により、それまでの身体や健康への考え方が大きく変化した。それは“養生”という思想であり、日常生活に留意して健康の増進を図ることを目的としたものだ
◆養生書の一つ本井子承著の「長命衛生論」に目をやると、「口数を少なくする」「色情を慎む」「食事は薄味」「唾を吐かずに飲む」「腹を立てない」「飲食は軽めに」「あれこれ心配しない」の文言が目についた
◆いずれの文言も今日の生活様式に通じるもので、「健康のポイントは、古今東西を問わず同様だ」と改めて痛感した。温故知新。もう一度これらの言葉を噛みしめ、健康に留意したいと思う今日この頃だ。
「江戸に学ぶからだと養生」
2009年08月21日 (金)
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