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主要メーカーの’07年3月期中間決算出揃う

2006年11月10日 (金)

 売上高で上位にある主要国内製薬会社の2007年3月期中間決算(連結)が9日出揃った。業界平均6.7%の薬価引き下げの中で、上位10社では、国内の伸び悩みを主力品の海外売り上げでカバーした武田薬品、第一三共、アステラス、エーザイの上位4社が増収だったのに対し、国内市場に頼る準大手は薬価改正の影響を受けた減収が目立ち、上位社の中で二極化が鮮明に現れる形となった。また、上位4社の中でも営業利益の高い伸びを示した武田、エーザイと、研究開発費の増など先行投資とはいえ営業減益となった第一三共、アステラスと、明暗を分けた。

 業界筆頭の武田薬品は、糖尿病治療薬「アクトス」など主力品が米国を中心に好調に推移し、売上高は7.1%増。医療用薬に限ると12.2%増と二桁成長となった。国内は135億円増に対し、海外では475億円増と、海外事業が牽引。営業利益も9.7%もの伸びを示した。

 もう一社の好調組のエーザイは、アルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」、プロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤「パリエット」が日米欧亜で二桁成長。売上高は13.0%増。営業利益は武田同様に9.7%増と10%近い伸びとなった。

 反面、第一三共は、特許が切れて減少傾向にある高脂血症治療剤「メバロチン」の落ち込みを、国際戦略品であるAII受容体拮抗型降圧剤「オルメテック」の内外伸長でカバーし、7.5%の増収を確保したものの、オルメテックの販促費や新薬の研究開発費が嵩み、2.5%の営業減益。アステラスも、過活動膀胱治療薬「ベシケア」が日本で発売となり欧米でも伸長するなど主力品の伸びにより5.0%の増収となったが、薬価改正による原価率悪化や400億円を超える導入費用が響き、38.1%もの営業減益となった。

 それ以外の準大手では、増収となったのは田辺製薬だけ。関節リウマチ治療剤「レミケード」などが売り上げ増に貢献し、2.3%増だった。とはいえ、薬価改正の影響は避けられず5.5%の営業減益。昨年10月にスタートした大日本住友製薬は、合併効果で見かけは増収だが、前年同期段階で単純合算し今期と比較すると、アボットなどとの販売提携解消という特殊要因もあり減収減益となる。

 大正製薬、三菱ウェルファーマ、塩野義製薬、小野薬品は、薬価改正などの影響を受けて減収。特に大正は、ドリンク剤「リポビタンD」などセルフメディケーション製品の不振に加え医療用薬も減らして、9.2%の減収、営業利益も42.5%減という厳しい結果となった。

 通期見通しでは、増収・営業増益は武田、エーザイ、塩野義、田辺の4社。減収・営業減益は第一三共、大日本住友(単純合算ベース)、大正、小野の4社。




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