興和テバは、ジェネリック医薬品(GE薬)の本格販売に向け、営業体制を固めた。既に約100人のMRの採用を終え、26日から各支店に配属して、販促開始の準備に入った。来年1月には、興和から移管したGE薬19成分20品目と共に、11月に追補収載予定の「アムロジピンODフィルム『興和テバ』」を自社第1号製品として、日本市場に投入する。
総合GE薬メーカーを目指す興和テバは、昨年9月の発足以来、来年1月の製品投入を視野に販売活動の準備を進めてきたが、10月には約100人のMRが勢揃いし、営業体制が固まった。今週からは、MRを各支店に配属し、約2カ月後に迫った販売開始に向け、本格準備をスタートさせた。
まずは第一弾として、興和から移管した19成分20品目に加え、興和テバの第1号製品として、11月に追補収載予定の「アムロジピンODフィルム『興和テバ』」を投入する。注射剤等の病院向けラインナップを中心に、興和のDPC病院ルートを活用することで、販促活動を有利に展開したい考え。また、自社製品として初めて販売するアムロジピンODフィルムは、激しい競合が予想される中、唯一のフィルム製剤として浸透を図る。
当面は、移管製品の販売活動をソフトランディングさせることを最優先課題に掲げる。基本方針は興和テバの単独販売となるが、確実に国内販売を成功させるため、興和との共同販促も検討していく予定だ。
さらに、既存GE薬製品に続いて、バイオ後続品を日本市場に投入していく計画もある。既に国内に臨床開発体制を立ち上げ、バイオ後続品の開発に着手している模様だ。
イスラエルのテバは、欧州でG‐CSF製剤のバイオ後続品の承認を取得済みで、1月にはスイスのロンザと提携。バイオ後続品に関する合弁会社を設立した。こうした動きを背景に、バイオ後続品の日本市場投入を加速させていくものと見られる。