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【武田薬品】抗肥満薬の開発・販売で米アミリンと独占契約

2009年11月04日 (水)

 武田薬品は、米バイオ企業の「アミリン・ファーマシューティカルズ」から、抗肥満薬に関する全世界での独占的開発・販売権を取得した。武田薬品はアミリンに対し、契約一時金として7500万ドル(約68億円)を支払い、今後の開発・販売に応じたマイルストーンの総額は10億ドル(約900億円)を超える可能性がある。

 今回の契約により、武田薬品は、アミリンが米国で第II相試験中の抗肥満薬「プラムリンチド/メトレレプチン」「ダバリンチド」を含めた開発品目の全権利を取得。さらにオプション権として、両社の抗肥満薬研究プログラムから創出される化合物の権利も取得できる。契約に伴い、武田薬品はアミリンに契約一時金7500万ドルと共に、上市後の全世界売上高に応じて二桁のロイヤルティを支払う。また、今後の全化合物に関する開発・販売に応じたマイルストーンの総額は10億ドルを超える可能性がある。

 今後、アミリンは、「プラムリンチド/メトレレプチン」などの開発について、米国での第II相試験までを担当し、それ以外の地域での臨床開発は武田薬品が実施する。また、上市後の販売に関しては、武田薬品が全世界での権利を取得し、販売費用を全額負担する一方、アミリンは、武田薬品が販売許可を取得した最初の2製品と、その成分を含む全製品の販売についてオプション権を確保している。

 プラムリンチドは、膵β細胞から放出されるペプチドホルモンのインクレチン類縁体で、米国で糖尿病治療薬「シムリン」として販売されている。既にアミリンは、GLP‐1アゴニスト「バイエッタ」を開発し、米イーライリリーに導出している実績がある。

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