厚生労働省は、2008年「医師・歯科医師・薬剤師調査」の概況を発表した。それによると、昨年末現在の薬剤師届出は26万7751人で、2年前の前回と比べると薬局勤務薬剤師が増え、全体で6・0%上昇した。医師数は28万6699人で3・2%増、歯科医師は9万9426人で2・3%増と、三師とも過去最高だった。ただ、医師や歯科医師の伸び率はここ10年間、2~3%の水準だが、薬剤師は5~6%を維持しており、5万人程度あった医師数との差は約2万人に縮んだ。
薬剤師について業種別にみると、全体の半数を占める薬局が13万5716人で8・4%増加。開設者や代表者は微減したが、勤務者が10・1%増と大幅に伸びた。
病院・診療所は5万0336人で2・8%増と横ばい傾向が続いている。企業は4万7643人で4・9%増加。製薬企業や血液センターが3万0900人で2・6%増、ドラッグストアや薬種商など販売業が1万6743人で9・5%増となった。大学は9276人で4・9%増えた。
男女別では、男性が10万4578人、女性が16万3173人で、男女比は4対6となっている。
平均年齢は44・0歳で0・3歳上昇。年齢階級別にみると、30代の6万8068人(構成比25・4%)、40代の6万1662人(23・0%)が多く、50代が5万1277人(19・2%)、20代が5万0214人(18・8%)、60代が2万3424人(8・7%)、70代以上が1万3106人(4・9%)だった。
人口10万対数は209・7人で、前回を12・1人上回った。薬局や病院・診療所に従事する薬剤師に限ると145・7人で9・3人増え、都道府県別では徳島の184・8人、東京の181・4人、兵庫の170・9人が多く、逆に福井の108・7人、青森の111・1人、沖縄の116・2人が少なかった。