TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【シーエーシー】モスのCRO事業を譲受‐綜合臨床HDは関連会社化

2010年03月24日 (水)

 シーエーシー(CAC)は19日、モス・インスティテュートのCRO事業を譲受すると共に、昨年に資本・業務提携したSMO大手の綜合臨床ホールディングス(HD)の株式保有比率を9・05%から20%に引き上げ、持分法適用関連会社化すると発表した。ITサービス企業の同社は、相次ぐ子会社化でCRO事業の拡大を進めているが、モス・インスティテュートの事業を譲受することで、データマネジメント(DM)業務を補強。さらに、綜合臨床HDへの出資比率を高め、SMOとの連携強化にも動き出した格好だ。

 CACは、CROの「CACクリット」「アームシステックス」などを傘下に収め、2008年10月にはMICメディカルの発行済み株式の19・55%を取得。09年3月には資本・業務提携契約を締結し、株式公開買い付けを実施した結果、5月にはMICメディカル株式の36・46%を保有する筆頭株主になった。

 また11月には、クリニカルトラストを子会社化するなど、M&Aによってモニタリング業務を補完し、CRO事業を拡大してきた。一方、12月には、大手SMOの綜合臨床HDと資本・業務提携契約を締結。同社の発行済み株式の9・05%を取得し、SMOとの連携にも乗り出していた。

 こうした相次ぐ子会社化、資本提携は、DMを中心にCRO事業を展開してきたCACが、モニタリング業務を強化するために行ってきた。今回、よりITのノウハウを取り込み、製薬企業の開発支援を拡大するため、モス・インスティテュートのCRO事業を譲受することを決めた。譲受は5月1日を予定している。

 またCACは、綜合臨床HDが行う第三者割当を引き受け、同社の株式を追加取得した。これにより、CACが保有する綜合臨床HDの株式比率は9・05%から20%に増加し、持分法適用関連会社となった。CACは、CRO業務の拡充に加え、さらにSMOとの連携強化が必要と判断し、綜合臨床HDを持分法適用関連会社化することにした。

 ただ、中長期的には、「新しいビジネスモデルを確立するための提携」(広報IRグループ)と位置づけ、CRO、SMOに次ぐ第三の柱を視野に入れた包括的提携関係と説明している。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術