佐藤製薬は18日から、抗炎症作用・抗アレルギー作用を持つ有効成分「トリアムシノロンアセトニド」を含有した、患部に貼って口内炎を治療するスイッチOTC「アフタッチA」(指定医薬品)を新発売した。帝人ファーマが医療用医薬品として開発・販売している付着型アフタ性口内炎治療薬「アフタッチ」を大衆薬にスイッチしたもの。大衆薬としての販売は佐藤製薬が行い、医療用医薬品としては引き続き帝人ファーマが販売していく。
「アフタッチA」は、有効成分のトリアムシノロンアセトニドを医療用と同量含有し、さらに高分子化合物HPC(ヒドロキシプロピルセルロース)を基剤に用いることにより、患部での有効成分の口腔粘膜に対する付着性・滞留性を高め、有効成分を長時間浸透させることができる。こうした患部を被覆保護するDDS技術により、錠剤を患部に貼るという新たな口腔用剤の剤型として開発された。
5歳以上の小児から使用でき、1患部に1回1錠を1日102回、患部粘膜に付着させて用いる。税込み希望小売価格は10錠1260円。
佐藤製薬では歯科口腔用剤のトップブランドとして「アセス」シリーズがあり、「アフタッチA」の新発売により、口内炎の治療から歯肉炎・歯槽膿漏まで対応する製品群が充実した。「口腔内のトータルケアはセルフメディケーションでは重要で、今後もラインナップ充実を図っていく」とする。