日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)は、2008年度の経営実態調査をまとめ発表した。それによると、会員企業44社中、完全回答を得た32社の売上高は、16・5%増と二桁成長を確保した。
業績についての調査は09年5月末直近の決算期日をもとにして行われ、業績に関係ない数値は6月末時点で集計された。会員企業42社から回答が得られたが、業績の比較は完全回答のあった32社で行っている。
それによると、会員企業41社のうち、業績の経年比較を行った32社の売上高は16・5%増の4031億円。前年度が一桁の伸びと鈍化したのに対し、二桁成長を回復した。
また、追補収載品目は214品目と、全収載追補品目数(463品目)の46・2%が収載されたことになるが、昨年度の358品目に比べると大きく減少。全体的にも36社と、ほとんどの企業が10品目未満の追補収載にとどまっている。
一方、営業利益は22・5%増の414億円、経常利益は22・5%増の392億円と大幅な増益となった。販管費が13・4%増の1120億円と膨らんだものの、経費の効率化などによってカバーした。
研究開発費は、会員各社が品目の付加価値向上を目的に、剤形改良に投資を行った結果、7・7%増の237億円となった。研究開発費は売上高比率7%前後で推移している。
09年度は、増収予想33社、増益予想25社と、引き続き好調な決算を予想している。
数量シェアは17.6%
またGE薬協は、08年度のGE薬シェア分析結果も発表した。数量ベースのシェアは前年度比0・4%増の17・6%、薬価ベースでも0・6%増の6・8%と、伸びの鈍さが浮き彫りになる結果となった。