◆花粉症による目のかゆみを止める効果を持つコンタクトレンズが開発された。1日使い捨てコンタクトレンズの素材に、目のかゆみを抑える抗アレルギー薬「クロモグリク酸ナトリウム」を染み込ませたもので、眼球とコンタクトレンズの接触部分に涙成分が触れると、1日中持続的に薬剤が染み出す仕組み
◆開発は、千寿とシードが共同で進めてきたが、両社の役割は、千寿がこれまでの点眼液に関する研究実績を活用して治療ターゲットとなる疾患・薬剤の選択、薬効等の評価研究を担当。シードは、薬剤を患部に運ぶためのコンタクトレンズの実用化に携わった
◆持続的に薬剤を放出することが可能な高分子ゲルの合成の検討や、コンタクトレンズの生物学的安全性試験は既に終え、量産化のメドも立ったため、3年後の実用化を目指して今秋から臨床試験をスタートさせる
◆国内のコンタクトレンズ使用者は1500万人を超え、このうち190万人がこのコンタクトレンズを使用するものと予測されている。コンタクトレンズ愛用者が、花粉の季節でも快適に過ごせるようになる日が来るのは、そう遠くはないようだ。
花粉症に効くコンタクトレンズ
2010年06月04日 (金)
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