日本製薬工業協会の広報委員会は15日に総会を開き、新委員長に武田薬品コーポレート・コミュニケーション部長の大槻浩氏を選任した。新委員長に就任した大槻氏は、「医療用医薬品に対する認知度を上げるために、理解促進に向けた活動を進めていきたい」と抱負を語った。
大槻氏は「医療用医薬品の認知度が低いのが現状」と述べた上で、「医療用医薬品を開発している製薬会社の努力や、そこに込められた科学性が見えていない」との認識を示し、医療全体の中で医療用医薬品の果たしている役割について、一般社会への理解促進に向け、取り組んでいく方針を打ち出した。
広報委員会では、今年度の事業計画として、昨年に引き続き、「グッドコミュニケーション10‐11」を展開。未承認薬への取り組みをテーマに、11月にもキャンペーンを開始する。キャンペーンを通じて、患者や医療関係者に対し、未承認薬問題の解消に向けた取り組みをアピールしていく。
そのほか、小中学生を対象としたくすり情報Webサイト「くすり研究所」の展開を進めると共に、医療情報が不十分な地方に対して、テレビ・シンポジウム企画による情報発信も行う予定。