TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

未承認薬開発は残り9品目‐事務連絡で申し出方法周知

2010年07月22日 (木)

 厚生労働省医政局研究開発振興課が、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の検討結果を踏まえ、開発企業を募集している17品目のうち、15日までに、8品目について製薬企業から手が挙がり、残り9品目となったことが分かった。同課は、日本製薬団体連合会の会合で対応を呼びかけると共に、16日付で事務連絡を日薬連、米国研究製薬工業会、欧州製薬団体連合会に発出し、開発意思を申し出る方法などを周知した。

 ライセンスなどの関係で、開発企業が国内にない17品目のうち、コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム塩にはグラクソ・スミスクラインが、プロゲステロンの経膣剤と経口剤には富士製薬工業が、募集開始時点で開発意思を示し、その後、アルデスロイキンにも名乗りを挙げる企業が現れていた。

 また、フェニル酪酸ナトリウムとベタインは、検討会議の前身である「未承認薬使用問題検討会議」から引き継いだもので、特にフェニル酪酸ナトリウムは、シミックが手を挙げていることが既に公表され、これら6品目については、開発のメドが立っていた。

 同課によると、さらに、▽N―アセチルグルタミン酸合成酵素欠損症に対する「カルグルミック酸」▽チロシン血症I型に対する「ニチシノン」▽薬剤性のメトヘモグロビン血症に対する「メチレンブルー」--の3品目についても、対応可能な企業が現れたという。

 今後、開発を希望する企業は同課長宛に、[1]開発の意思と対象とする医薬品名[2]企業名公表の可否--を文書で提出する。企業名を公表しない場合には、公表可能になる時期の目安も記載する。また、意思表示の状況は毎月10日、25日までの情報を、1週間をメドに厚労省のホームページで公表される。なお、同課は、既に名乗りを上げた企業のある品目についても、新たな企業の開発希望を排除しない考えだ。

関連リンク


‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術