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【薬剤師国試】改定出題基準素案を了承‐9月上旬メドに正式作成

2010年7月22日 (木)

 医道審議会の薬剤師分科会薬剤師国家試験出題基準改定部会は20日、改定出題基準の素案を大筋で了承した。素案では、▽物理・化学・生物▽衛生▽薬理▽薬剤▽病態・薬物治療▽法規・制度・倫理▽実務――の7出題領域について、妥当な出題範囲や、出題に当たっての留意点などが示された。今後、部会での意見を踏まえて修文を加え、パブコメを募集。寄せられた意見を整理して、9月上旬をメドに、正式な出題基準を作成する。

 出題基準の見直しは、6年制教育への移行や、急速な医学・薬学の進歩、薬剤師業務の変化・進展に伴って行われたもの。素案は、6年制教育の基礎となった▽薬学教育モデル・コアカリキュラム▽実務実習モデル・コアカリキュラム--をベースに策定した。

 具体的には、「物理・化学・生物」のうち「物理」では、医薬品・生体分子を理解する上で必要な、物理化学的・分析的な考え方が身に付いているかどうかを問う。また「化学」は、「医薬品の性質を理解すること」を主題とし、有機化合物としての医薬品の性質に関する基礎的な理解、知識を利用した応用力を問う。「生物」は、生体の構造、機能および生体成分の代謝などに関する基礎知識を問う問題を中心に出題する。

 「衛生」は、衛生化学・公衆衛生学を中心とし、栄養化学、環境科学、毒性学、環境微生物学、疫学、生態学などの基礎知識を問う。

 「薬理」では、薬理作用や作用機序に関する出題が中心となる。臨床適用時の副作用・相互作用や剤形が問題となる場合を除き、薬物名は「塩」等を付さない薬物本体のみを表記することを基本とした。「薬剤」は、生体で薬が効果を示すプロセス、製剤に関する基礎的知識を問う。

 「病態・薬物治療」では、患者の病態生理を理解し、適正かつ安全な薬物療法を行うために必要な知識、代表的な治療薬、使用上の注意などを問うほか、臨床検査の基礎知識などを含めた問題も出題する。

 「法規・制度・倫理」では、薬剤師としての業務を遂行するに当たり、必要な法的知識や関連する各種制度、医療の担い手としての任務を施行するために保持すべき倫理規範的知識や態度を問う。

 「実務」では、医療や公衆衛生などに携わる、薬剤師の業務に関する基礎的・実践的な知識、技能、態度に関する問題を出題。また、患者の希望に沿った医療に貢献できるよう、人間関係の必要性を理解し、薬物の適正使用のための情報提供ができているかなどを確認するための問題を出す。

 薬剤師として、特に必要不可欠な基本的資質を確認する「必須問題」では、各領域における基礎的な内容を出題する。

 全般的な留意事項として、▽薬剤師として具備しなければならない基本的な知識と技能を評価する問題とする▽資格試験として過度に難解な問題は避ける▽画像や写真などを利用した問題の出題も検討する――ことなどを明記した。

 新出題基準は、2012年の国試から適用する。また、出題基準は5年をメドに見直しきたが、急速な学術の進歩、薬剤師業務の変化を踏まえ、見直し期間を4年程度に短縮することにした。改定作業は、コアカリなどの薬学教育の見直しの動向を勘案しながら行う。




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