シスメックスは6月30日、ヘルスケア業界初となる、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)に基づき、経済産業大臣・環境大臣から第6号の「製造・販売事業者等による自主回収・再資源化」事業計画の認定を受けたと発表した。
今回認定を受けたことで、医療機関の所在自治体ごとの収集運搬業の許可が不要となり、医療機関からの回収量増加を加速させることができる。さらに、今後の認定事業計画の拡張を見据えて、広域流通網を保有する販売代理店と連携した医療機関の使用済み容器の収集運搬の実現に向けた協議を開始した。
同社では、環境負荷を考慮した持続可能な社会を目指し、「エコソーシャル戦略」のもと、資源循環型バリューチェーンの実現に向けた活動を推進してきている。これまでに、自社工場で発生する使用済みプラスチック容器を回収した水平リサイクル容器を製品に採用し発売、神戸市内の医療機関から同社試薬製品の使用済みプラスチック容器を回収する運用も開始している。
この対応のために「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」の法規制に従って、産業廃棄物の処分業および収集運搬業の許可を同社とグループ子会社で取得した。
また、水平リサイクル容器を主力製品に適用拡大した資源循環モデルの確立を目指しており、首都圏の医療機関を中心に全国の医療機関から使用済み容器の回収を計画している。政府もプラスチック資源循環に向けた環境整備、循環経済への移行を目指しており、プラ新法による包括的な資源循環体制の強化を図っている。
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