ファイザーは昨年12月20日、肺炎治療などに用いられる抗菌剤「ユナシン‐S」(一般名:注射用スルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウム)のキット製剤を発売した。薬剤と生理食塩水が一つのバッグにまとめられており、医療従事者に対する負担の軽減が期待される。
同剤は、β‐ラクタマーゼ阻害剤を配合したペニシリン系抗菌剤。日本呼吸器学会で、肺炎治療の第一選択薬として推奨されている。従来医療現場では、バイアルから取り出した薬剤を生理食塩水で溶解する必要があり、操作が煩雑であった。
キット製剤は、点滴バッグ内に隔壁が設けられており、投与前に隔壁を開通、薬剤を溶解させた後、患者に静注する。1・5gと3gの2規格が用意されている。
薬価は、1・5gが1670円、3gが2243円。