膣カンジダの再発治療薬「フェミニーナ膣カンジダ錠」発売 小林製薬

2010年09月22日 (水)
yakuji_photo

 小林製薬は、女性のデリケートゾーンのトラブルを改善する「フェミニーナ」ブランドから、膣カンジダ再発治療薬「フェミニーナ膣カンジダ錠」を、15日に新発売した。同社として初の第1類医薬品になる。

 同剤は膣内に1日1回1錠を挿入し、6日間連続で使用する。製品パッケージには、再発した膣カンジダの症状を記載するなど、手に取りやすく分かりやすい内容になっている。また、店頭での購入時の恥ずかしさを軽減する仕組みも導入した。

 同剤は田辺三菱製薬が開発した医療用抗真菌剤で、カンジダに起因する膣炎および外陰膣炎の治療薬「オキナゾール膣錠100mg」の有効成分オキシコナゾール硝酸塩を、1錠中に医療用と同量の100mg配合した。

 膣カンジダは、真菌の一種であるカンジダ菌が膣の中で増殖し、おりもの・かゆみなどの不快な症状を起こす。カンジダ菌自体は、健康な女性でも皮膚や口中、消化管、膣に存在する常在菌だが、疲れやストレスなど日常生活での免疫力の低下、ホルモンの変化などによって、膣の中で増殖して発症する。膣カンジダは、女性の約20%が経験するとされ、経験者の再発率は70%と高い。 

 また、購入時には、製品(空箱)近くに設置する穴あけ式のセルフチェックシートによる自己チェックを行い、それを手渡すことで、薬剤師から受ける説明を短縮できる仕組みを構築。同様に自身の症状をチェックできる携帯サイトを開設しており、チェック項目画面を薬剤師に提示することで、スムーズな購入も可能にした。

 「第1類薬として購入時に薬剤師の説明が義務化されているが、女性にとってデリケートな製品だけに、店頭での薬剤師による説明の効率化も提案している」(同社)という。これらチェックシートには薬剤師の印、携帯サイトではチェック完了画面のブックマークがあれば、さらに次回の購入がスムーズになるという。

 一箱6錠入りで、メーカー希望小売価格2940円(税込み)。初年度販売目標は3億円。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術