大日本住友製薬は、統合失調症治療剤「ロナセン」について、韓国における導出先の富光薬品が1日に発売したと発表した。
ロナセンは、大日本住友製薬が創製した新規構造の統合失調症治療剤で、日本では2008年4月に発売されている。ドパミンD2/セロトニン5‐HT2A受容体に対して、強い遮断作用と高い選択性があり、セロトニン5‐HT2A受容体より、ドパミンD2受容体に対する遮断作用が強いという特徴を持っている。
富光薬品は、1960年に設立された精神神経系領域を重点領域の一つとする韓国の医薬品製造会社で、大日本住友製薬は05年に同剤の韓国における開発・販売権を導出し、富光が韓国での開発を行っていた。