◆かつては炭鉱の街として栄え、「夕張メロン」でも有名な北海道の夕張市。しかし深刻な財政難から2007年3月に財政再建団体入りし、322億円に上る赤字の解消に向けた取り組みが進められている。若者の人口流出が課題とされる中、夕張の復興支援に名乗りを挙げたのが「ツムラ」だ
◆北海道を生薬の一大拠点としたいツムラは、昨年7月に生薬の生産・加工・保管を手がける「夕張ツムラ」を設立。既に自社農場を立ち上げ、今月には生薬調製棟の操業を開始した
◆人員は現地で採用する計画で、夕張で新たな雇用の受け皿をつくる。生薬調製棟の竣工式では、ツムラの芳井順一社長が「ツムラの発展が、北海道・夕張の発展につながれば」と意欲を示し、夕張市の藤倉肇市長が「市民に希望と安堵感を与えてくれた」と歓迎した
◆地域格差が社会問題化し、財政状況の厳しい地方自治体も少なくない。こうした自治体が、再建を果たすためには、コストを削減するだけでなく、企業誘致による活性化も必要になる。人々の健康に貢献している製薬企業だが、地域再生に向けた貢献にも大いに期待したい。
「夕張ツムラ」は地域再生も
2010年11月26日 (金)
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