【新製品】「プレコール」鼻炎薬、シリーズを強化 第一三共ヘルスケア

2010年12月08日 (水)

2種類の血管収縮剤を配合した新製品

「プレコール持続性鼻炎カプセルLX」
「プレコール持続性鼻炎カプセルLX」

 第一三共ヘルスケアは、鼻粘膜の充血や腫れを抑える二つの血管収縮剤(プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩)を配合し、急性鼻炎やアレルギー性鼻炎による、つらい鼻水・鼻づまりに優れた効果を発揮するOTC鼻炎薬「プレコール持続性鼻炎カプセルLX」(指定第2類医薬品)を、今月から新発売した。かぜ薬・鼻炎薬の「プレコール」ブランドでは、朝と夜の1日2回服用タイプの“プレコール持続性”シリーズが、効き目と利便性から好調に推移している。これまでの「プレコール持続性鼻炎カプセルL」に加え、より効き目感を強調した新製品を投入し、冬から春先にかけて高まる鼻炎薬の需要期に向け、さらなるシェアアップを目指す。

 アレルギー性鼻炎の特徴的な症状として、鼻水や鼻づまりがあり、同社が昨年行った花粉症に関する調査(対象500人)でも、気になる症状として鼻づまりが上位に挙げられていた。また、花粉症で困る症状として、約6割の人が「息苦しくて仕事、家事、勉強に集中できない」、約4割が「呼吸が苦しくなる」、そして3割強が「鼻がつまって夜に眠れない」を挙げるなど、鼻づまりが日常生活の中で様々な悩みの原因となっていることが分かった。

 鼻づまりは、主に鼻粘膜にある血管が腫れてうっ血することで起こり、鼻腔内が狭くなることで鼻呼吸を妨げる。新製品の「プレコール持続性鼻炎カプセルLX」は、2種類の血管収縮剤を配合しており、鼻づまりのつらい症状を改善する。さらに、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ベラドンナ総アルカロイド、グリチルリチン酸、無水カフェインも配合し、これらの合計6種類の成分が、つらい急性鼻炎やアレルギー性鼻炎等の諸症状に効果を発揮する。

 成人(15歳以上)は1回2カプセル、7歳以上15歳未満は1回1カプセルを、1日2回(朝・夕)服用する。税込み希望小売価格は、20カプセル1523円、40カプセル2625円。

口内炎治療薬にスプレータイプ

「トラフルクイックショット」
「トラフルクイックショット」

 同じく今月から、口腔・咽喉用薬「トラフル」ブランドの新製品として、スプレータイプの口腔内消炎薬「トラフルクイックショット」(第3類医薬品)を発売した。2008年に発売した「トラフル錠」は、トラネキサム酸などの抗炎症成分を配合した内服タイプで、「口内炎に飲んで効く」という新たなコンセプトが支持され、口内炎治療薬市場で好調に推移している。一方で、口内に塗るタイプや貼るタイプの外用剤ユーザーも多いことから、新たな口内炎治療の提案として、スプレータイプを投入した。

 「トラフルクイックショット」は、粘性があり、患部にとどまりやすいジェル状液を採用した口腔内消炎薬で、100g中にアズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)20mgを配合している。スプレータイプなので、口の奥にも使いやすく、抗炎症成分が患部に直接作用し、痛みや腫れを鎮める。すっきりとしたメントール味で、1日数回、適量を患部に直接噴射して使用する。20mL1103円。



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