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【年頭所感】国民生活を豊かで安心なものに‐厚生労働大臣 細川 律夫

2011年01月01日 (土)
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 歴史的な政権交代の実現から、1年3カ月余りが経過しました。この間、副大臣、そして大臣として、厚生労働行政を指揮してまいりましたが、雇用や社会保障などを通じ、国民の皆様の生活を豊かで安心できるものとすることが、私の使命であると考えております。

 さて、厚生労働行政を取り巻く状況を直視しますと、わが国は、人類史上かつてないスピードで少子高齢社会に突入しており、経済成長を維持すると共に、増大する社会保障のニーズにも応えていくことが急務となっています。

 雇用対策等については、迅速・着実に取り組んでまいります。昨年6月に閣議決定された「新成長戦略」などに基づき、高い成長と雇用創出が見込める医療・介護・健康関連産業の育成を推進すると共に、これらの分野における雇用創造・人材育成を図ってまいります。

 社会保障改革については、折しも、本年は、国民皆保険・皆年金50周年という節目の年です。昨年10月に設置された「政府・与党社会保障改革検討本部」での議論も踏まえ、未来に向かって、心を新たに、社会保障の見直しに取り組んでまいります。

 まず、国民皆保険は、国民が安心して日々の生活を営むための礎です。今後ともわが国が、世界に誇るすばらしい仕組みを堅持し、持続可能な医療保険制度を構築するために、高齢者医療制度改革を含め、広く国民の納得・信頼・安心の得られる改革を目指してまいります。

 医療保険と車の両輪である医療提供体制につきましては、国民に質の高い医療サービスを安定的に提供できるよう、医師等の人材確保、救急医療・周産期医療の体制の確保等に取り組んでまいります。

 また、安心して医療を受けるためには、有効かつ安全な医薬品・医療機器を、より早く提供することも不可欠です。いわゆる「ドラッグラグ」「デバイスラグ」の解消等のほか、未承認薬・適応外薬の解消に取り組んでまいります。

 次に、高齢化が一層進展する中、高齢者が住み慣れた地域で、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが、切れ目なく、有機的かつ一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築を進めると共に、将来にわたって安定的に制度を運営できるよう、介護保険制度の見直しを目指してまいります。

 国民の皆様の安全と安心を確保し、健康増進や生活の質の向上を図ってまいります。

 新型インフルエンザが発生して一年半が経過しましたが、多くの皆様方のご協力により、健康危機に対応することができました。引き続き、警戒を怠らず、対策を続けると共に、今回の経験を踏まえ、行動計画の見直しなど、新型インフルエンザの発生に対する備えを万全にしてまいります。

 また、子どもや女性を感染症から守るため、2010年度補正予算で、子宮頸癌、Hib、小児用肺炎球菌のワクチン接種促進事業を創設したところであり、その円滑な実施を図ってまいります。

 総合的・計画的に癌対策を推進していくと共に、難病の研究や医療費助成に取り組んでまいります。また、改正臓器移植法の円滑な施行に努めてまいります。

 また、食品の安全確保のための取り組みを進めてまいります。科学的知見に基づき、輸入食品の監視体制の強化や、BSE対策の推進を図ると共に、問題事案発生時には、国民の健康の保護を図るために全力を尽くしてまいります。

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