厚生労働省が集計した、2009年度特定健診・保健指導の実施状況速報値で、受診者のうち、415万人が高血圧症治療薬を服用してることが分かった。脂質異常症治療薬は232万人、糖尿病治療薬は90万人が服用していた。
速報値は、昨年末時点で厚労省に報告のあった3449保険者の状況をまとめたもの。
09年度に特定健診の対象となった約5221万人のうち、実際の受診者は約2115万人だった。健診実施率は40・5%で、08年度確定値の38・9%を上回ったものの、低水準だった。保険者別の実施率は、健保組合が63・3%、共済が65・4%となっている一方、市町村国民健康保険は31・4%、中小企業のサラリーマンらが加入する協会けんぽは30・3%で、二極化していた。
また、生活習慣病のリスクが高く、特定保健指導の対象となった400万人のうち、指導を終了したのは52万人だった。指導実施率は13・0%で、08年度の7・7%から上昇した。保険者別の実施率は、市町村国保の21・5%が最も高く、健保組合は12・4%、共済は9・4%、協会けんぽは7・4%だった。