ファイザーと武田薬品は、関節リウマチ領域での提携を強化する。両社で国内販売中の抗TNFα阻害剤「エンブレル」(一般名:エタネルセプト)の共同販促期間を延長すると共に、ファイザーが開発中のJAK阻害剤「トファシチニブ」についても、国内共同販促を開始する。
契約により、ファイザーは、武田からトファシチニブ上市時に、一定額のマイルストンを受け取る一方、武田に対し、エンブレルとトファシチニブの売上に対する一定の対価を支払う。
両社は、2005年にエンブレルの国内販売を開始。当初、20年12月まで共同販促を行う契約を交わしていたが、エンブレルのさらなる拡販を目指し、契約期間の延長を決めた。さらに、ファイザーが第III相試験を実施するトファシチニブについても、両社で共同販促を行い、関節リウマチ領域で提携関係を強化する。
トファシチニブは、ファイザーが開発中の新規経口JAK阻害剤。炎症性サイトカインのシグナル伝達に関わるチロシンキナーゼ「JAK」を阻害し、関節リウマチなど自己免疫疾患の症状を改善する。