【新製品】「2011春季商品フェア」開く‐強固なVC組織目指し着実に前進 オールジャパンドラッグ

2011年03月04日 (金)
会見する江黒氏
会見する江黒氏

 薬系ボランタリーチェーン(VC)大手のオールジャパンドラッグ(AJD)は2月24日、都内のホテルで「2011AJD春季商品フェア」を開催した。AJDグループでは、昨秋のココカラファインとの経営統合に伴い、創業時からの有力企業でもあるアライドハーツ・ホールディングスが退会しているが、会見した江黒純一AJDチェーン本部長(会長兼社長)は、「合従連衡が進むドラッグ業界では、企業統合やM&Aなどで移動が出るのは仕方ない。今回、特別に大きな規約変更することはしておらず、むしろ多少の柔軟性を持たせる形で進めたい。昨年の40周年を機に、強固なVC組織に向けて一致団結し、改革が着実に進んでいる。今後もグループ力(販売力)の強化に向けて取り組んでいきたい」と述べた。


春季フェアでは新商品の紹介と共に販促提案にも力を入れた
春季フェアでは新商品の紹介と共に販促提案にも力を入れた

 当日時点のAJDチェーン加盟社は137社・4424店舗。加盟社は企業規模、出店エリアや目的などに応じてグループを形成し、共同販促や情報交換を図っており、現在は東日本コア、東日本エリア(北海道・東北グループ、東京グループ、関東・北関東グループ)、西日本エリア(近畿グループ、九州グループ)、フェニックス、西共、DC‐8、ケアサポートの各グループで活動している。

 AJDは昨年6月の総会で、新チェーン本部長・会長兼社長に江黒氏を選出し、グループの目指すべき方向として、「協業(VC活動)により生み出される価値を、加盟社が最大限享受できること」を改めて確認すると共に、グループ力の強化、グループ内の販売推進の強化、そしてドラッグストアの地域貢献も視野に、次世代ビジネスモデルの研究開発を推進していくことを打ち出した。

 会見では「企業規模の格差や、調剤志向・物販志向というように、企業の方向性も異なる中で、全ての加盟社が一つの目標に向かって、というのは難しい時代なのは確か。その中でAJDは、その存在を必要とするドラッグチェーンの集合体であり、改めて足元を見つめ直していくことが必要」(江黒氏)、「グループ間で規模や活動内容など温度差はあるが、各グループがいい部分を徐々に交流して取り入れ、全体がまとまる方向になれば。次の時代に向けた模索中と思う」(岸本一男チェーン副本部長、組織担当)など、引き続き組織強化へ取り組んでいく方向が示された。

 現在のAJD定番取扱品目は、医薬品555、衛生用品301、化粧品269、日用品220、健康食品168、食品173の計1686品目。既存PB商品の売上アップと見直しを図るため、昨年9月から今年2月までに67品目の販売を中止し、19品目でパッケージ等のリニューアルを行った。今回の商品フェアでは、各カテゴリーの新商品群と共に、テーマ別の企画提案が充実していたのも特徴。

 また、新たに開発したAJD販促強化品(PB、専売品などの定番商品)を中心とする、商品情報を集約したWebサイト「AJD‐Navi」が紹介され、加盟社の注目を集めた。同データベースは、PB商品やNB商品の新商品と廃盤品の一覧が、カレンダー形式で確認・検索できる。PB商品、NB商品は、キーワード・区分やJANコードなどでも絞り込んで検索でき、「商品情報ページ」では基本情報に加え、パッケージ画像や特徴、成分などの詳細情報が確認できる。

 AJDでは「バイヤーにはMDや店頭展開企画の立案に、店舗では顧客対応やインストアプロモーションの参考に、ぜひ活用してもらいたい」として、4月から加盟企業に提供していく予定。



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