
大幸薬品は、口中でサッと溶けて、水なしでも服用できる顆粒タイプの下痢止め薬「ピシャット」の姉妹品として、口中溶解(チュアブル)タイプの「ピシャット錠」(第2類医薬品)を、今月上旬に新発売する。特に最近では、突然起きる症状に対して、いつでもどこでも水なしでのめる製剤への要望が高まっており、2009年12月から発売している「ピシャット」も、堅調に推移している。その中で、「チュアブルタイプに対する要望が、ユーザーから多く寄せられた」(同社)ことから、選択肢を広げる新たな剤形を加え、ピシャットブランドの拡充を図った。
新発売の「ピシャット錠」は、通勤・通学途中、会議中、移動中など、外出先で突然起こる腹痛を伴う下痢に効果を発揮する。携帯に便利なPTP包装で、水なしでも口中ですっきり溶け、フルーツミント風味なのでのみやすい。
3錠(成人15歳以上の1日最大服用量)中に、日局タンニン酸ベルベリン300mg、ロートエキス3倍散180mg、シャクヤク乾燥エキス72mg(原生薬換算量504mg)を含み、1回1錠、1日3回を限度とする(服用間隔は4時間以上空ける)。顆粒タイプの「ピシャット」に、新たに鎮痛・鎮痙作用のある生薬シャクヤクを配合しているのも特徴で、腹痛を伴う下痢に速やかに対応する。
同社では、下痢止め薬を服用するのは緊急時や、ひどい下痢になった時が多いというアンケート結果も踏まえ、6錠入りの小容量(成人容量として2日分)で、税込み希望小売価格525円と、購入しやすい価格にした。