【新製品】HPクリーム発売‐ヘパリン類似物質が保湿 ノバルティスファーマ

2011年8月12日 (金)

慢性的な乾燥皮膚に効果

HPクリーム(60gチューブ)
HPクリーム(60gチューブ)

 ノバルティスファーマは、保湿作用・抗炎症作用・血行促進作用に優れた“ヘパリン類似物質”を配合した乾燥性皮膚炎治療薬「HPクリーム」(第2類医薬品)を、今月から新発売した。乳液のようにサラッとして伸びがよく、ベタつかない使用感のよいクリームで、首やひじ、膝、関節付近などに起きる慢性的な乾燥性炎症に効果を発揮する。

 HPクリームの成分であるヘパリン類似物質は、ブタの気管軟骨を含む肺臓から抽出された、ムコ多糖類の多硫酸化エステルで、コンドロイチンなどと同様に皮膚の真皮の部分に多量に存在し、多くの水分子をヘパリン分子上に吸着することが可能。その優れた保湿作用によって、皮膚炎などにより荒れた皮膚に潤いを与える。

 作用としては、血液が固まるのを防ぎ、血行を良くし、抗炎症作用や鎮痛作用もあることから、医療用では収れん・消炎剤、抗炎症血行促進剤としても用いられている。

 ヘパリン類似物質を有効成分とする軟膏は、日本では1950年代から発売されており、刺激が低いことや塗布後の感触のよさ、保湿効果が高いという特徴から、多く使用されている。幅広い効能・効果が特徴のヘパリン類似物質だが、OTC薬市場で同成分を配合している製品は、小林製薬の「アットノン」(薬効分類は外用湿疹・皮膚炎用薬)、金冠堂の「キンカンHPローション」(化膿性皮膚疾患用薬)くらいと、極めて少ないのが現状。

 アトピー性皮膚炎の治療では、ヘパリン類似物質配合の保湿薬が最もよく処方されているというデータもあり、実際にノバルティスファーマが昨年10月、ドラッグストア・調剤薬局等に勤務する薬剤師、登録販売者に調査したところ(対象306人)、薬剤師の98%、登録販売者も7割強が成分を認知していた。さらには、45%が「患者に勧めたいと思う」、49%が「患者に勧めるかもしれないと思う」とするなど、安全性の高さなどから高い推奨意向が示されたという。

 近年、増加傾向にある乾燥性皮膚疾患には、小児性や老人性の乾皮症(皮脂欠乏症)、アトピー性皮膚炎などがあり、これらは皮膚の水分保持機能が低下することによってバリア機能が低下し、皮膚が乾燥して痒みや発疹といった症状が現れる。エアコンの普及や住宅の気密性向上、さらにはストレスや加齢などによって、ドライスキンと呼ばれる乾燥皮膚による悩みを持つ人が増えている。

 ノバルティスファーマでは、「優れた効果のヘパリン類似物質に改めて着目し、HPクリームを開発・発売した」とし、「保湿効果が高く、刺激も少ないので、小児から高齢者まで使いやすい。特に乳幼児を持つ母親、30~40代の女性にコミュニケーション展開していきたい。販売サイド(薬剤師、登録販売者)にも積極的に推奨してもらうため、カウンセリングシートなどの販促ツールや勉強会等を通じ、理解と訴求に努めたい」としている。

 「HPクリーム」は、1日1回~数回、適量を患部に擦り込むか、ガーゼ等に伸ばして貼付する。税込み希望小売価格は、トライアルサイズの25gチューブが1280円、60gチューブが2380円。




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