エイアンドティー(A&T)と中国ソリューション大手「ニューソフト」の医療機器子会社「ニューメディカルシステムズ」(NMS)は、中国国内で臨床検査機器などの開発・販売を手がける合弁会社を設立することを決めた。11月に設立を予定し、A&Tから製品導入や技術ライセンスの供与を受け、来年度内には、中国国内で販売体制を構築する方針。
A&TとNMSは、中国の臨床検査市場で事業を推進するため、2009年1月に、中国での販売代理・技術供与に関する業務提携を締結。両社で協議を進める中、合弁会社を設立し、中国で臨床検査事業を展開していくのが最適と判断した。
合弁会社「東軟安徳医療科技有限公司」は、A&Tが49%、NMSが51%を出資。董事長には、NMS総経理の江根苗氏、副董事長には、A&T社長の礒村健二氏が就任する予定。
設立後は、NMSの臨床検査事業部門の人員を引き継ぎ、60~70人体制で事業をスタートさせることにしている。
合弁会社では、A&Tが日本国内で培ってきた臨床検査事業のノウハウと、NMSが中国国内に持つ販売網を組み合わせ、中国での事業展開を進める方針。今後、A&Tから導入した製品の中国認可取得や、A&Tの技術を活用した製品開発に着手し、来年度内には販売体制を構築したい考え。