サンスターは、歯周病ケアのためのオーラルケアブランド「GUM(ガム)」から、歯周病の進行によって“弱ってきた歯グキ”のための新シリーズ「ガムアドバンスケア」(デンタルペースト、歯間ブラシL字型、歯間ケアジェル)を、7日から新発売する。歯ぐきに何らかの気になる症状を自覚していながら、適切なケアをせずに、歯周病へ移行する人が少なくない。そこで、弱ってきた歯ぐきに起こりやすい炎症を効果的に抑え、歯周病を原因から防ぐ新たなシリーズを導入することで、歯周病対策に積極的ではないノンユーザーの取り込みを図る。また、歯周病予防の継続的な意識喚起も進め、歯周病予防ケアのトップブランド「GUM」のブランド強化につなげることにしている。
同社が30~69歳の男女640人に実施した意識調査では、特に40~60代では3分の1以上が、何らかの気になる歯ぐき症状(歯ぐきが痩せてきた、歯ぐきから出血する、歯ぐきが腫れる、歯ぐきの色が悪い等)を自覚していた。一方で、歯ぐきに何らかの症状を自覚していても、何らかの対処をしているは48%、症状に合った歯磨剤を使用しているは24%に過ぎなかった。
歯ぐきが下がったり、歯ぐきの腫れや出血を時々感じていても、対処していない理由として多かったのは、「まだまだ自分は本格的な歯槽膿漏ではない」と思いこんでいること。その一方で、弱ってきた歯ぐきに着目した歯磨剤等のケア商品への潜在的な使用意向が高いことも分かった。
サンスターでは、歯周病という言葉が広く認知されていなかった1989年に、“歯周病菌とたたかう”をコンセプトに打ち出した「GUM」ブランドを発売し、ラインナップを充実させてきた。
これまでの製品群は、主に健常~歯周病初期(歯ぐき症状未自覚者)を対象としていたのに対し、新シリーズ「ガムアドバンスケア」は、歯周病中度からの、歯ぐきの症状が顕在化し、歯ぐきへの意識や危機感が高まりつつある人(歯ぐき症状自覚者)の歯周病予防がターゲット。これにより「GUM」は、歯周病の進行ステージごとに、歯ぐき症状の自覚者のより深いニーズに応えるブランドとして、新たにスタートすることになる。
「ガムアドバンスケアデンタルペースト」(医薬部外品)は、歯周病菌の殺菌+歯ぐきを活性化し、腫れや出血などの症状を伴う歯周病(歯肉炎・歯周炎)を原因から防ぐ歯磨。オレイン酸PEG(可溶化剤)が、新配合の抗炎症剤「β‐GR(β‐グリチルレチン酸)」を効果的に働かせ、炎症物質の発生を抑えるという、GUM独自の抗炎症処方が特徴。薬用感・引き締め感のあるメディカルミントの香味で、税込み希望小売価格は90g788円。
「ガムアドバンスケア歯間ブラシL字型」は、独自に開発した三角形断面の“三角毛フィラメント”が、ブラッシングだけでは落とし切れない歯間部の歯周プラークを掻き取るように落とすため、従来の円形毛に比べて効果的なプラーク除去ができる。奥歯に届きやすいL字型&スリムハンドルで、ブラシ部の芯には折れにくく、曲がりにくい高強度ワイヤーを使用している。サイズはSSS、SS、S、M、Lの5タイプあり、各10本入り525円。
「ガムアドバンスケア歯間ケアジェル」(医薬部外品)は、歯間ブラシにつけることで、狭い歯間部にもスムーズに挿入できる。新配合の抗炎症剤β‐GRが歯間部の炎症を防ぎ、殺菌剤CPC(塩化セチルピリジニウム)が炎症の原因となる歯周病菌を殺菌する。水色のジェルタイプで、歯間ブラシに乗せやすい細口ノズルを採用している。13mL399円。
同社では、弱ってきた歯ぐきの炎症を抑制し、殺菌+血行を促進する「ガムアドバンスケア」シリーズの新製品3品に加え、今年発売した歯ブラシ「ガムアドバンスデンタルブラシ」(弱った歯ぐきをやさしくケアしながら、高い歯垢除去効果)も合わせ、歯周病の進行予防にトータルアプローチする店頭訴求を行っていく計画。