日本薬学会(会頭:西島正弘昭和薬科大学教授)は15日、薬学教育(および実務実習)モデル・コアカリキュラムの改訂スケジュールを示した。ボトムアップ方式で議論し、2014年度から新モデル・コアカリ下の教育開始を目指す。
薬学会は10月に、11年度の文部科学省「大学における医療人養成推進等委託事業」の「薬学教育モデル・コアカリキュラムおよび実務実習モデル・コアカリキュラムの改訂に関する調査研究」の実施主体に選定された。
松木則夫顧問(東京大学教授)は、検討スケジュールについて、「今回はボトムアップの議論をして、今年度中にどういう形のモデル・コアカリにするか、皆で原理原則的なところ、考え方の一致点を見付け、以降、具体的な検討に入る。12年度中に実際の改訂作業を始め、14年度から新しいモデル・コアカリキュラムがスタートできると思う」とした。
ただ、現在のモデル・コアカリが6年制が決まる以前に作成され、その後、様々な内容が盛り込まれ、「目一杯なものになっている。これを減らすことになるが、総論賛成、各論反対という人が多そうで、大変な作業にな思う」とし、事前のコンセンサス作りの重要性を強調した。