抗加齢に対応した化粧品、薬局ルートで21日に発売 ピエール・ファーブル・ジャポン

2007年3月16日 (金)

クリーム(左)と、ジェルコンセントレイト
クリーム(左)と、ジェルコンセントレイト

 老化した肌をしっとり潤いのある肌に整える“アンチエイジング”を目指した新しい機能性化粧品が、21日に登場する。開発したのは製薬企業のピエール・ファーブルで、その日本法人ピエール・ファーブル・ジャポンが、資生堂の販路を使って薬局ルートなどで発売する。ヒアルロン酸フラグメンツとレチナールを配合した新処方の製品「エリュアージュ」シリーズは欧州での臨床試験で、目尻のしわが見えにくくなるなどの高い効果が得られており、同社は大きな期待をかけている。

 ピエール・ファーブルは、調剤薬局を前身とするフランスの製薬企業。皮膚の老化研究を進める中で肌の老化にテーマを絞り、スイス・ジュネーブ州立大学皮膚科学のJ・H・ソラ教授と共同研究を進めてきた。

 肌は加齢やステロイド投与によって、角層の重層化、角層水分量の減少、ヒアルロン酸量の減少、真皮ダメージによる弾力低下といった形状変化が起きてくる。これらの変化が骨粗鬆症に類似していることから、ソラ氏は“デルマトポロージス”(DP)と呼んだ。

 DPでは外観ばかりでなく、皮膚機能も損なわれる。特に喘息患者などステロイド剤の投与を受けている高齢患者の場合には、肌の形態的、機能的な脆弱化が著しく、悪化して裂傷や血腫が生じるケースもあるという。

 ソラ氏によれば、DP患者では皮膚細胞からCD44が失われているが、ヒアルロン酸(HA)とビタミンA類縁体のレチノイドによって、CD44が誘導できると考えた。ただしHAは分子量約100万という大分子であり、皮膚に塗布しても浸透しないため、分子量約36万のフラグメンツ(HAF)にした。レチノイドではアルデヒド体のレチナールを用いた。

 1%のHAFと0・05%のレチナールを組み合わせた処方により、欧州で安全性、有効性に関する臨床試験が行われた。有効性については、真皮や表皮の厚さなどで評価したところ、49日後に表皮の厚さが10μm、真皮の厚さが0・06mm増加したという。

 エリュアージュシリーズには、[1]顔全体に塗るクリーム状美容液「リンクルクリーム」(参照小売価格6300円)[2]目もと、口もと用のジェル状美容液「リンクルジェルコンセントレイト」(6825円)――の2製品がある。

 欧州では皮膚科医の推薦により、患者が薬局から購入する「デルモコスメテック」と位置づけられており、使用上の注意など伝達すべき情報が多いことから、ピエール・ファーブル・ジャポンは、カウンセリングが適切に行われる薬局等で展開していく計画である。




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