厚生労働省がまとめた2010年国民健康・栄養調査結果で、喫煙者の割合が男性32・2%、女性8・4%へ男女とも前年から減少したことが分かった。喫煙者のうちタバコを止めようと考えている者の割合は、男性で35・9%、女性で43・6%だった。
調査は10年11月に実施。喫煙者の割合は、男女合わせて平均19・5%で2割を下回った。このうち1日にタバコを21本以上吸う者は14・7%で前年から減少した。禁煙したい者は37・6%で増加した。
また、所得別に生活習慣を分析したところ、所得の低い世帯ほど、朝食を抜いたり、運動習慣のない者や喫煙者の割合が高い傾向が見られた。女性では、肥満者の割合も低所得世帯で高かった。
このほか、循環器疾患の状況を30歳以上を対象に調べた。脳卒中の既往歴のある者は男性5・7%、女性3・3%で10年前に比べて男女ともに増加した。心筋梗塞は男性2・7%、女性0・9%、狭心症は男性3・8%、女性2・8%で、いずれも大きな変化はなかった。
高血圧症有病者は男性60・0%へ増加し、女性は44・6%で10年前とあまり変わらなかった。
糖尿病が強く疑われる者の割合は男性17・4%、女性9・6%で、ともに8年前から増えた。
脂質異常症が疑われる者の割合は男性22・3%、女性17・7%で、男性は10年前と変わらなかったが、女性は増加した。