厚生労働省は15日、今年度で終了する現行の「健康日本21」に続く、次期国民健康づくり運動プランの素案を、同省の検討会に提示した。生活習慣病の発症と重症化を予防するため、糖尿病性腎症による年間新規透析導入率を現状(2006年)の0・18%から0・165%に下げるなどの目標値を示している。
素案では、国民の健康増進を総合的に推進するための基本的な方向性として▽健康寿命の延伸と健康格差の縮小▽生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底▽社会生活を営むために必要な機能の維持・向上▽社会環境の整備▽多様な関係者による効果的な取り組み――の5項目を挙げている。