社団法人日本薬剤師会が4月1日から公益社団法人へ移行する。27日付で認定書が交付されたことを受けて見解を発表し、「全ての職域の薬剤師が心新たに、国民の健康保持のため、医薬品の適正使用を通じて全力を尽くす所存」とした。
現行の社団法人は2013年11月末までに一般社団、公益社団のいずれかに移行することになるが、一般社団は登記によって成立するのに対し、公益社団は総理大臣や知事から公益性が認定されなければならない。
見解は、設立から119年間の日薬を「薬剤師の職能団体として医療の質の向上に医薬品を通じて貢献してきた」と振り返った。その上で、「これまで以上に高度な薬物療法への関与や在宅医療・在宅介護、セルフメディケーションの推進等、広範な社会的役割が益々求めてられている」と指摘。公益社団への移行する目的を、「社会的要請にも対応するため、より公益性の高い組織へ再構築する」と説明した。