◆25日午前に能登半島沖を震源とする地震があり、震度6を超す大規模な震災となった。石川県輪島市などを中心に、家屋全壊や死者を含む多くの負傷者が出ており、一夜明けた26日現在も被害は拡大している
◆地震列島である日本では、ここ数年だけでも阪神・淡路大震災や新潟中越大震災など、深刻な震災を経験してきた。その経験から薬剤師は何を学んだか。一例を挙げれば、昨年4月には“災害医療薬学”の確立を目指して「日本災害医療薬剤師学会」が発足した。薬剤師会の災害時マニュアル作成のほか、大学による救命救急教育も始まっている
◆一方で実際に新潟中越震災へ薬剤師ボランティアとして参加した人たちの話を聞くと、連携不足や情報不足で思うように活動できなかったり、医薬品の盗難が発生し、供給に支障を来したケースも耳にする
◆今回の震災でも石川県は、一般ボランティアについて被害状況を確認した上で要望すると発表している。混乱した現場で、闇雲な行動は被災者にとってもボランティアにとっても益にならない。平素からの体制整備の重要性が改めて問われることになろう。
備えあれば憂いなし
2007年03月28日 (水)
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