社会保険診療報酬支払基金はこのほど、3月審査分電子レセプトから原審査に導入した突合点検と縦覧点検の速報結果を公表した。それによると、医科・歯科と調剤のレセプトを照合する「突合点検」による査定は10.5万件の3102万点、同一医療機関の同一患者のレセプトを複数月にわたって照合する「縦覧点検」による査定は1.4万件で423万点だった。確定値は5月以降に公表予定。
これまで支払基金による突合点検は、保険者や医療機関が再審査を求めた場合に限られていたが、3月審査分以降は、原則として全ての電子レセプトが対象になる。
縦覧点検は、紙レセプトだと複数月の紐付けが難しかったが、電子レセプトの普及によって可能になった。
なお、岩手・宮城・福島の3県に所在する医療機関・薬局のレセプトには9月から導入する予定で、今回の集計には含まれていない。