日本薬剤師会による「2011年度全国学校保健調査」集計結果によると、飲用水やプール水の水質、温度や清掃の項目で検査の実施率が高かったが、騒音や害虫で実施率が低かった。また、水質検査を検査機関が全て行った場合に、8割以上で学校薬剤師が一度も立ち会っていないことも分かった。
「学校環境衛生基準」に基づく日常点検項目で、実施率が5割を超えていたのは、[1]飲料水の水質(82・2%)[2]換気と温度(76・8%)[3]プールの水質(72・1%)[4]学校の清掃(67・3%)[5]明るさとまぶしさ(56・3%)[6]机・いす(52・0%)[7]給食(51・1%)--の7項目。騒音や衛生害虫、雑用水の水質などは、実施率が低かった。
飲用水の水質検査については、学校薬剤師と検査機関の両方で行ったのが最も多く39・0%、学校薬剤師だけが34・1%、検査機関だけが26・9%だった。水質検査を検査機関が全て行った場合に、学校薬剤師が立ち会ったかどうかについては、「一度も立ち会わなかった」が84・5%と8割を超えていた。