全日本医薬品登録販売者協会(全薬協)は23日、第49回定時総会を開催し、理事会で承認された2012年度基本方針および事業計画、収支予算などを報告した。今春に公益社団法人に移行して初の総会であり、あいさつで岩元龍治会長は、「全薬協は公益社団法人への移行を契機に、社会一般に広く貢献できる団体として活動を展開していきたい。一般用医薬品の専門家である登録販売者の職能団体として、国が進めているセルメディケーションを推進していくと共に、登録販売者の資質向上を図るため、登録販売者の社会的地位の向上を図る事業を進めていく覚悟である」と強調した。
岩元会長はこのほか、「登録販売者の綱領を定めた。登録販売者の倫理規定も作成しており、これに沿って今後、活動を展開していきたい」と協力を要請した。
また、3月末に登録販売者の資質向上のためのガイドライン(GL)が厚労省より発出されたが、「このGLの中身は、われわれの意見の9割以上が反映されたと自負している。今後の課題解決や要望実現に向けては、厚労省の理解と議員連盟の力添えが欠かせない」として、さらなる理解と協力を求めていく考えを示した。