カシオは、パッケージラベルや製品ラベルのコスト削減に貢献するカラープリンタ「GE5000‐YPO」を発売した。同プリンタは、水や薬品に強いユポラベルへの印刷が可能で、薬品の製品ラベルをはじめ、様々な用途で活用できるのが特徴だ。
薬品ラベルは印刷会社に発注するのが一般的だが、少量多品種の場合はコスト面の課題があった。同プリンタを活用すれば、生産当日に必要な数のラベルをオンデマンドで印刷できることから、印刷コストの削減はもちろん、ラベルの納期を気にせず運用でき、ラベル在庫の削減にもつながる。
ユポラベルは、▽薬品・油・水に強い▽破れにくい▽PETラベルよりも安価――など、薬品・化学業種に適しているのが特徴だが、ポリプロピレンが主原料で熱には弱いため、熱でトナーを転写するタイプのプリンタで印刷することは困難とされてきた。しかし、同社は独自の技術によってこれを克服し、ユポラベルへのオンデマンド印刷をローコストで実現した。
メーカー希望小売価格は59万8000円(税別)。5年間の保守サポート付きで、安心して使用でき、保守費用の削減も図れる。今後も多くの企業で採用が広まっていくものと思われる。