武田薬品は、アリナミンドリンクシリーズの新製品として、同社が開発したビタミンB1誘導体フルスルチアミンなど、七つの有効成分が肉体疲労時の栄養補給・滋養強壮等に効果を発揮する「アリナミンゼロ7」(指定医薬部外品)を、20日に新発売した。同品は、同じく指定医薬部外品の100mLドリンク「アリナミン7」の“糖類ゼロ”タイプで、しっかりと栄養補給したい人には、スイート系の香り・ほどよい甘さの「アリナミン7」、栄養補給したいがカロリーが気になる人には、シトラスの香り・爽やかな飲み心地の「アリナミンゼロ7」というように、飲用シーンやニーズに合わせた選択を提案していく。
同社によると、近年のドリンク剤市場は人口構造の変化や、エナジードリンクが伸長して競合関係が強まっていることなどもあり、減少傾向が続いているという。市場調査会社インテージによれば、2011年度の市場は2016億円としている。
一方で、低カロリー訴求商品の販売金額は拡大傾向にある。富士経済の調査によれば、食品飲料でもゼロ系飲料(糖類、カロリー、脂肪、塩分、カフェインなどをカットして、これらがゼロであることを訴求した商品)がここ数年、大きく伸長しており、10年市場は2144億円となっている。また、国民健康・栄養調査でも、体重管理を実践しようと心がけていると回答した人の割合は、増加傾向を示している。
さらに同社が行った調査では、ドリンクユーザーには効果や味のほかに、糖分の配合やカロリーを意識して購入しているユーザーが多数存在していることも判明した。
こうした生活者の低カロリー志向が高まる中で今回、アリナミン7の“糖類ゼロ”タイプを投入し、ドリンクシリーズのラインナップ強化を図った。
「アリナミンゼロ7」は1本中に、エネルギー産生に重要な役割を担うビタミンB1誘導体のフルスルチアミン塩酸塩2・5mgをはじめ、リボフラビンリン酸エステルナトリウム2・54mg、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)10mg、ニコチン酸アミド25mg、L‐アスパラギン酸ナトリウム125mg、タウリン1000mg、無水カフェイン50mgという七つの有効成分を配合している。糖類ゼロで、カロリーは1本当たり5・9kcalと抑えた。シトラスの香りの爽やかな飲み心地も特徴。
広告面では『元気をもっと飲みやすく』をキャッチフレーズに、若者に人気の高い俳優の小出恵介、女優の川島海荷を起用。このほど全国で放映を開始したTVCM「なにそれ?ゼロ7」篇では、いろいろな職業に扮した2人が様々な服用シーンを演じ、「アリナミンゼロ7が一息入れたい疲れによく効く、爽やかな飲み心地のドリンク剤」であることを伝えている。