
ウエルシアHDの鈴木会長(左)と明薬大の久保理事長
ドラッグストア大手のウエルシアホールディングス(ウエルシアHD)は今月から、明治薬科大学への寄付講座「セルフメディケーション学講座」を開設した。同社では講座開設の理由として、明薬大の建学精神ならびに「医療人として質の高い、真に力量のある薬剤師の養成」という教育目標に賛同したことを挙げる。期間は2012年10月から、15年9月30日まで。一般用医薬品を日常的な健康管理に生かすことで、広く国民の健康維持に寄与する一方、地域医療における薬剤師の重要性を再認識することで、より一層、質の高い医療の提供につなげることが目的。産学協同による学術研究を推進するため、ウエルシアHDが資金を提供し、地域医療に詳しい石井文由氏が主任教授を務める。
今回の寄付講座では、セルフメディケーションを中心に据え、国民の健康に対する維持推進に努めるため、次のテーマを中心に研究活動を行う。テーマとなるのは、[1]一般用医薬品を用いるセルフメディケーションおよび医療用医薬品を用いる医師の診断による治療の統括的比較研究[2]運動機能に関連する検査およびエクササイズ指導によるセルフヘルスメンテナンス(自身で行う健康管理)の実践およびその評価研究[3]健康診断検査結果による予防医学的セルフメディケーションの実践およびその評価研究――の三つ。
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