政府は26日、野田佳彦首相が取りまとめを指示していた新たな経済対策の一部を閣議決定した。来年度から実施する予定の「日本再生戦略」関連事業の前倒しや、東日本大震災からの復旧・復興などが柱。2012年度予算の予備費や雇用対策の基金を活用した事業費の総額は7500億円を超え、このうち厚生労働省分は計120億円となった。医薬基盤研究所に設置する創薬支援ネットワーク棟(仮称)の経費(5億円)や、臨床研究時の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を保管するための「ヒト幹細胞アーカイブ」の整備費(10億円)などが盛り込まれた。
医薬基盤研究所に設置する創薬支援ネットワーク棟には、スクリーニングセンター、創薬支援戦略室を整備し、来年度からの創薬支援ネットワーク構築に向けた体制を整える。創薬支援戦略室では、応用研究につなげていくスキームが難しい最先端の基礎研究を応用研究につなげる出口戦略をプロデュースする専門家を配置。助言を受けながら実用化に向けたアドバイスを受ける体制を整える。
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