独バイエルのマライン・デッカーズ社長は22日、都内で会見し、ヘルスケア・農薬・素材科学の3事業を日本で年平均7%以上成長させたい考えを説明した。年間売上実績は2011年が約21億ユーロ、12年が1~9月期で17億ユーロ程度となっており、約7割をヘルスケアが占める。引き続き成長を牽引すると見込まれるヘルスケアを中心に、13年から5年間に日本へ約5億ユーロを投資する方針で、17年に総売上高を30億ユーロ(約3300億円)程度まで拡大させる数値目標も掲げた。
デッカーズ氏は「日本はイノベーションの価値が十分に認識されている」と述べ、高齢化の進行や医療インフラの充実に加えてイノベーション推進の動きを市場判断の重要な要素に挙げた。薬価制度では新薬創出等加算を「革新的な製品を正当に評価するものとして歓迎する。より活発に開発へ投資できる」と述べ、12年は28件の第II/III相臨床試験に取り組む計画を示した。
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