癌診療拠点病院の指定要件の見直しなどを検討する厚生労働省の「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」は14日、初会合を開いた。これまでの指針を検証した後、ワーキンググループ(WG)を設置して新たな指定要件を審議する。来年3月をメドに、拠点病院のあり方の方向性を示し、2014年の拠点病院指定に間に合うよう取りまとめる予定だ。座長には、国際医療福祉大学学長の北島政樹氏を選出した。
癌診療拠点病院は、全国どこでも質の高い医療を受けられることを目的に厚生労働大臣が指定するもので、今年4月現在で397施設が指定されている。都道府県癌診療連携拠点病院(都道府県に1カ所)と、地域癌診療連携拠点病院(2次医療圏に1カ所)の2種類がある。現行では、外来化学療法室や緩和ケアチームの設置、院内がん登録システムの確立などが指定要件となっている。
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