調製から排泄までの各段階
国際抗がん剤専門薬剤師学会(ISOPP)前会長のヨハン・ファンデルブルック氏(ゲント大学病院中央薬局調剤部責任薬剤師)は、先に開かれた日本がん薬剤学会で講演し、抗がん剤など人体に害を及ぼす可能性が高い「ハザーダス・ドラッグ」の取り扱いについて国際水準の考え方を解説した。院内の調製、投与、廃棄、排泄の各段階で、ハザーダス・ドラッグに曝露されないような予防・防御対策を取る必要があると強調した。
ハザーダス・ドラッグとは、[1]遺伝毒性[2]発がん性[3]催奇形性[4]臓器毒性――という4要素のうち、一つ以上を備えた医薬品。医療従事者の曝露量は患者に比べると少量だが、30種類以上の様々な薬剤に長期間絶え間なくさらされるほか、健康で若い人が曝露を受けるという特徴がある。
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