大阪府は13日、武田薬品工業の子会社である日本製薬の大阪工場(大阪府泉佐野市)が、医療用注射剤「アリナミンF5注」(ロット123)のテスト用アンプル(必須アミノ酸であるメチオニンとブドウ糖の混液)として製造された「限度見本」を誤って包装出荷したと発表した。府は薬事法に基づき同日、日本製薬の大阪工場を今月14日から12日間の製造、出荷業務の停止とし、製造委託した武田薬品に対しては管理監督責任があったとして業務改善命令の行政処分を行った。
昨年12月にラベル(法定表示)が貼付されていない50本のアンプルが入った組箱1箱(50本)が医療機関で発見された。このうち7本が患者6人に投与されたが、健康被害は発生していないという。
武田薬品は、昨年12月21日から該当ロットの自主回収を開始し、今年1月31日に回収を完了している。